クラミジアはひとごとと軽視している風潮がありますね。3人に1人は
クラミジアか、と言われる時代。心当たりがある人は、ぜひ一度、確認を。
クラミジアが国を滅ぼす病気になるかも。。。
(日本海新聞より引用)
HIV(エイズウイルス)感染症や
クラミジア感染症など
性感染症(性病)のまん延が全国的な問題となってる。鳥取県でも発生報告が増え、予防や啓発など対策に力を入れている。保健所で受けられる
性感染症(性病)検査の受検者も増加。一方で検査結果を聞きに来ない人が増えるなど、新たな課題も浮き彫りになっている。
■ 受検者増えど
県内では四保健所で▽HIV▽梅毒▽
クラミジアの三種類の匿名検査を無料で実施し、受検者数は年々増加。鳥取保健所(鳥取市江津)ではHIV検査で一時間ほどで結果が分かる迅速検査を二〇〇四年に導入したところ、二〇〇三年度の八十六人から〇六年度には二百九十三人と三倍以上に激増した。
今年六月からは検査までの待ち時間を利用して
性感染症(性病)についてのクイズシートを導入。検査結果説明の際に、間違えて覚えている項目を重点的に解説し、正しい知識の普及に力を入れている。
しかし受検者が増えると同時に、二週間後に結果が分かる残り二種の検査結果を聞きに来ない人が増加。特に
クラミジア検査で陽性だった人の約三割は結果を聞きに来ていないという。匿名検査のために連絡の取りようがなく、保健所も対応に頭を痛めている。
鳥取保健所で医薬・疾病対策を担当する藤田さとみ主幹は「おそらくHIV感染が一番の心配で来られたため、それが陰性だとほっとしてしまい、忘れてしまうのでは」と推測する。
しかし
クラミジアは慢性化しやすく、放置すれば女性は不妊の原因にもなりうる病気。特に十-二十代の陽性者の割合は男女ともに受検者二-三人に一人と高率で見過ごせない結果だという。「来所の意識を高める働きかけや希望すればこちらから連絡させてもらうなど方法を考えないといけない」(藤田主幹)と新たなアプローチを模索している。
■ 若い世代に重点
各保健所はピアカウンセラーによる
性感染症(性病)の悩み相談日の設定や高校の学園祭に啓発イベントを開くなど、若い世代への働きかけを強めている。
鳥取保健所は高校生を対象とした保健師による「思春期教室」を二〇〇二年度から実施。保健師を総動員してクラスに一人ずつ入り、昨年は県東部の十校で行った。
月経周期の数え方や
性感染症(性病)の恐ろしさなど体についての基礎知識を話すほか、赤ちゃんが育つ姿の画像を見せたり、出産時の音声を聞かせるなど、性教育全般を教える。事前アンケートをもとに力を入れる部分を学校ごとに変えるなど、きめ細かい指導を重ねている。
生徒からは「漫画や雑誌に頼った知識ではいけなかった」「親や先生に聞けず、不安がいっぱいだったから聞けてよかった」などの感想が寄せられている。
教室を担当する健康支援課の大下早苗主幹は「今の子どもたちの
性感染症(性病)の情報源は雑誌、ネット、友人の話。正しい情報を早い段階で入れるには、高校生になってからでは遅い。感化されやすい小中学校にも入っていく必要はある」と今年から試験的に中学校への教室も始め、取り組みを強化させていく予定だ。
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